こんにちは甲斐です。
ほどゆるの話、もうちょっとコアなところまでお話しますね。
ほどゆるを成功させるのに当たり前ですけども極めて重要な要素があります。
なんだと思います?
それは、ゆるんでいるとはどういうことかを知っているということです。
<ゆるんでる感>とでも言いましょうか。
ゆるんでる感をどこまで精緻に認識できるのか、これが大事なんです。
例えば歩きのほどゆる。
歩けば歩くほどゆるむようにするのですが、二つの視点があると思うんです。
一つは、歩きの中で腕や脚が振り子のように振れるようにしよう、軽く手首をプラプラさせてみよう、仙腸関節を意識して遊脚側の腰が垂れるようにしよう、etc.
もう一つは、自分のゆるんでる感に着目してゆるんでる感をキープ、あるいはもっと増すように意識しながら歩くというものですね。
これですが圧倒的に後者の方が大事です。
前者だと例えば5分歩いてみてようやく「おっ、だいぶゆるんだなー」とゆるんでる感を確認できるので、もし間違ってしまってもしばらく気づかない、そして工夫が成功しているかどうかも良くわからない、そういうことになりがちなんです。
後者は一歩ごとに自分がどうあるかを確認するわけですから、いわゆるPDCAサイクルの速度が全然違いますし、どうやってゆるめるかを無意識が考えるという状況自体がゆるんでいるとも言えます。
これ、前者は方法論、How to do、後者は存在論、What to beですね。
あるいは、プロセス指向か目的指向かとも言えます。
コーチングで言うならゴールを意識するということですね。
ゴールを意識するからこそ方法論、プロセスが活きてきます。
トレーニングというと方法論の勉強になりがちで、苦労して方法論を学んでいると方法論にフォーカスしがちなのですが、そこが罠だったりするんですよ。
実は方法はなんでもいいというちょっとした悟りの境地に立った上で方法を探す、ということが大事ですね。