パーソナルスペースに先着して主導権を握る

甲斐です。

パーソナルスペースという言葉がありますよね。

自分の周囲に他人が入ってくると不快になるという空間です。

赤の他人と友人、家族ではパーソナルスペースの大きさが変わるとかいろいろ理論がありますが、要は情報的なものだということですね。

で、人間が移動するということは、このパーソナルスペースが移動するということなんですよ。

そして実は、このパーソナルスペースが移動してから物理的な身体が移動するわけですね。

基本的に情報が先、物理が後です。

武術の世界に先(セン)という言葉があるのですが、これは相手の移動する先、つまり動いてくるパーソナルスペースに自分が先着するということなんです。

話芸なんかにも食って入るという言葉があって、相手の台詞が終わる前に自分の台詞をかぶせる技術がありますが、これも一つ抽象度を上げれば同じ技術と言えるでしょう。

この手のテクニックは、相手の臨場感に介入して、主導権を握る方法論として、なかなか応用範囲が広いかと思います。