こんにちは!
超情報技術研究所、甲斐由直です。
今回は、川嶋佑さんのDVD『カラテ 相対軸の発見』を見ましたので、その研究をしていきます。
もくじ
軸の流れる蹴り技
やはり映像だと、本だけだとわかりづらいところがすぐにわかって良いですね。
特に蹴りの技術が興味深く感じました。
『相対軸の発見』は、主にフルコンタクト空手のコンテキストで考えられた技術体系です。
この手の格闘技の場合、蹴りにしろ突きにしろ、通常は軸足を固定するんですよね。
これには、いくつか理由があります。
狭い競技場の中での戦いなので、大きな移動する理由がないというのが一つです。
たとえば逆にサッカーのキックを見ればわかりますが、軸が止まってることの方が少ないですね。
また、軸を止めておくことで、正確性が増し、床からの抗力を利用することで威力も上がる、という理由もあります。
ところが『相対軸の発見』では、軸が流れる蹴りなんですね。
重心落下と体幹の格定
いわゆる軸が流れた状態で、どうやって威力を出すかというと、『相対軸の発見』では、体重を利用するんですね。
そのキモは落下と呼んでいる身体操作で、軸足の膝を抜いて、重心落下を起こすわけです。
この落下があるから床の抗力が消えて軸が流れるので表裏一体なのですが、ともかく、これを利用して体重を蹴り足に乗っけるんですね。
もう一つ、結合という体幹を格定する身体操作があります。
軸が流れても、軸が消えたらうまく体重は乗らないんです。
そこで、結合の意識で体幹を固めて、軸が流れている最中に流れる軸を格定させていく感じでしょう。
逆導の動き
あと、震腰という身体操作がこの中では特徴的です。
腰を震わせるようにして突いたりするわけですが、突きと腰の動きが逆になるという、いわゆる逆導の動きなんですね。
『相対軸の発見』にある要素の中で、逆導なのはこれだけかと思います。
比較的重たい技を作る身体操作が多い中で、逆導の軽い動きを加えていくのは、技のバランスとして重要なのかも知れないですね。
ところで、タイトルの相対軸という言葉については、相変わらず何が相対なのか、わかりませんでした。
書籍のタイトルって編集者がつけることが多いので、そういうことなんでしょうかね。
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