こんにちは!
超情報技術研究所、甲斐由直です。
『秘儀オニノスベ』という本を読んだのですが、式神のコントロールという点でかなり面白かったのでレビューします。
もくじ
主霊という方法
『秘儀オニノスベ』は、古典的な技を現代的に説明している、ネオトラディショナルな本という印象です。
術の原理的な部分が論理的に解説されているのが良いですね。
中でも興味深いのは、主霊という、非常に根幹的な方法論ですね。
主霊は、精神的な主体を、自分の顕在意識とは別に構築するというものです。
自分が術を使うのではなく、主霊が術を使うイメージを作るんですね。
式神を使役するのも主霊
知っている人だと、主霊は式神のことかな、と思うと思います。
が、式神を使役するのもこの主霊なんです。
式神の式神と言っても良いですね。
そんな面倒くさいことをせず、直接式神を使役したり、自分で術を使ったほうが良いのではないかという疑問もあるかと思います。
しかし、その面倒臭さ以上のメリットはあります。
まず、肉体の呪縛から解放されるので、術がきちんと発動しやすいというのがあります。
こころの書き換えの技は、物理的な臨場感の影響を受けやすいものなのですが、そこから完全に解放されているというのは大きいですね。
同じ理由で、術の自由度も高くなります。
そして自分の精神の主体を隠しておけるメリットも大きいです。
仮に呪術合戦のようなことになった場合、攻撃を避けることにもつながります。
また、既存のほとんどの技術に応用が効くというのも良いです。
自分がやっていたことを主霊がやるだけですからね。
より高い視点を持つ
さらに主霊を自在に動かすことで、抽象度の高い視点が得られます。
物理的な世界に囚われている自分から見える世界と、主霊から見える世界は違うわけです。
この観自在な感覚はとても有益です。
というわけで、主霊の構築はやらない理由がほとんどないと思います。
未だに根幹的な方法論が変わるのは面白いですね。
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