こんにちは!
超情報技術研究所、甲斐由直です。
しばらく気功の武息と言われる呼吸法を研究していまして、その位置づけや方法論について解説したいと思います。
もくじ
気功の呼吸法には文息と武息があります
気功の世界に、文息と武息という呼吸法があります。
どちらも腹式呼吸ですが、意識的な呼吸の操作の有無が違いです。
呼吸を意識的に操作して、いつ吸っていつ吐くか、どんなペースで、などをコントロールしているのが武息ですね。
文息は、呼吸そのものは放っておいて、丹田などの、からだの特定の場所を意識し続けるというのが文息です。
通常は、武息が第一段階、文息が第二段階、みたいな感じで修行していくようです。
気功の呼吸法は何のため?
なぜ気功で呼吸法を練習するのかという疑問があるかなと思います。
伝統的な考え方ですと、呼吸法で未知のエネルギーを取り込むようなことですね。
甲斐は気というものを情報的なエネルギーとして捉えていますので、物理的な呼吸は、直接的な関係は薄いかなと思っているんです。
まぁ、物理と情報は連続的ですから、全く無関係ではないのですが、大きな要素ではないということです。
では、何のために呼吸法を練習するのかというと、ズバリ、気の感覚をつかむためです。
腹式呼吸では腹に息を吸い入れない
腹式呼吸って、腹に息を吸って、腹から息を出すイメージがあるじゃないですか。
これ、物理的には間違いです。
息は肺に入りますね。
その時、横隔膜が下がって、内臓が圧迫されて腹が出るだけです。
しかし、イメージとしては、腹に息を吸っているんです。
これって、情報と物理が分離しているということなんですよ。
この物理から切り離された情報の感覚が、ざっくり言えば気の感覚なんですね。
気の感覚がわかれば気をコントロールできる
呼吸法で気の感覚を身につけてしまえば、気を操作することができるようになります。
そして、呼吸を操作することで、気も操作できるわけですから、呼吸法と気の操作能力は密接に関わっていると言って良いでしょう。
この気の操作能力をベースに、小周天などの気功が成立しているんですね。
というわけで、武息でも文息でも良い
武息の3ステップ
一応具体的な武息の方法も書いておきましょう。
ステップ1 鼻から息を吸う
基本的に全て鼻呼吸です。
そして、腹式呼吸なので、腹がふくらむように、特におへその下の下腹部に息を入れていきます。
息を吸う時に肛門を締めるようにするのも良いです。
骨盤底の筋肉を鍛える効果があるので、気功関係なくオススメです。
また、吸うときにスッスッスと、数回に分けて吸っていくとより効果的でしょう。
ステップ2 息を止める
数秒程度で良いですが、息を止めて、下腹部に息の意識がとどまるようにします。
息を吸う時に肛門を締めたので、腹筋に力が入ってしまって息が深く入らないこともあるかも知れません。
そこで、息を止めている間にお腹の余計な力を抜くことで、息を深いポジションに落とし直すことができます。
ただし、ここでも肛門を締めた状態をキープした方が良いですね。
ステップ3 鼻から息を吐く
息を吐くときも吸うときと同様、鼻から数回に分けて吐いていきます。
腹式呼吸なので、腹がへこむようにすることと、肛門をゆるめていくことを意識しておくと良いでしょう。
体感上の変化
武息をやってみるとわかりますが、意外とすぐに体温が上がると思います。
体温が上がるというのは代謝が良くなっているということですし、体温が上がると免疫力が上がるとも言われているので、健康効果はありそうですね。
また、体幹の筋肉をいろいろと使うので、からだのコリを取っていくことも期待できますね。
武息がうまくできているか、甲斐のアドバイスが欲しいという方は、何らかのセッションのときにでもついでに見ますので、お気軽にお申し付けくださいませ。
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