教えてしまうとコーチングにならない

こんにちは!

超情報技術研究所、甲斐由直です。

最近、いわゆる指示待ち人間に関する興味深い考察を読みました。

指示待ち人間とリーダーシップ

優秀なリーダーの下には指示待ち人間が多く、凡庸なリーダーの下には主体的な人間が増えるという話でした。

ここで言う優秀というのは、業務遂行能力のことです。

例えば優秀なプログラマが、他のメンバーにプログラミングを依頼すると、大抵は自分の求める水準より低いプログラムが上がってきますよね。

そうすると、再度修正を依頼することになります。

そこで優秀なだけに細かい修正を指示しがちなんですよ。

甲斐も経験があります。

そうすると、それを恐れて自発的な工夫がなくなっちゃうんですね。

対して、技術者として凡庸なリーダーが他のメンバーにプログラミングをさせると、動いてるからオッケー、みたいな感じになるわけです。

そうすると、最終的にバグが多発してひどいスケジュールになったりするので、部下は自発的に学習してうまくやるようになるという感じです。

コーチングは凡庸なリーダーと同じ

この例で言うと、実はコーチングは、後者の凡庸なリーダーを外部に持つことに近いんです。

つまり、コーチって何も教えないんです。

クライアントにいいよいいよ!どんどんやろう!最高!と言って、自発性を高めていくのが仕事なんですね。

そもそも何かを教えるのであれば、クライアントの専門分野に関して、その人以上に知ってないといけないわけです。

コンサルタントというのがそういう存在ですね。

ただ、それでは多種多様なクライアントに対応することはできませんし、コンサルタント自身の知識や能力の限界が、教えることができる内容の限界になってしまうんです。

コーチは、教えないので限界がないんです。

専門分野のことはコーチに教えてください

そのような関係ですから、コーチングではコーチに何かを教わるのではなく、むしろコーチに教えるぐらいの関係性が良いですね。

そうすることで、ようやく現状の外側に出ることができるようになります。

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