こんにちは!
超情報技術研究所、甲斐由直です。
聞いたことはあるけどよくわからない「抽象度」という言葉ですが、今日はこれを解説しつつ、抽象思考のトレーニング方法もお教えしちゃいます!
もくじ
抽象度とは
一番カンタンに説明すると……
犬、猫の抽象度を一個上げると、四足動物。
もう一個上げると、動物。
もっと上げると、生き物。
もっと上げると、物質。
みたいなことですね。
逆に、猫の抽象度を下げると、スコティッシュフィールドとか、三毛猫とか。
三毛猫の抽象度を下げると、タマ、みたいな。
抽象度を下げると最後は実体になります。
抽象度の読み方
意外と読めない人多いかも?ですね。
「ちゅうしょうど」と読みます。
抽象絵画なんてありますよね。
それまでは、写真のようにいかにリアルな絵を描くかを競っていた画家達でしたが、もっと違う芸術の方向性があるんじゃないかという感じではじめたんだろうと思います。
ピカソで有名なキュビズムなんてのは、人が一つのモノを認識するときに、そのモノのいろんな面が意識に上がりますよね。
それを全部書いちゃう、みたいな。
それって、リアルな物理を離れているという意味で、抽象度が上がっていると言えるでしょう。
抽象度を英語で言うと
Levels of Abstraction.
苫米地英人先生が日本語訳したと言っていますが、それ以前に同じように翻訳した人がいなかったかはちょっと不明ですね。
素直な訳ですし、もともと抽象という言葉がありますからね。
抽象度の上げ下げ
義務教育を終えた人は、数学で習ったはずですが、帰納法と演繹法というのが、まさに抽象度を上がったり、下がったりする方法ですね。
演繹法は、ある前提が正しいならばこうなる!みたいな思考法です。
前提というのは高い抽象度の話で、そこから具体的なことが導き出されるわけですから、抽象度を下げる考え方ですね。
帰納法は、いろいろなデータから、こういうことが言えるんじゃないか?というような思考法です。
データというのは、抽象度の低い世界で、そこから抽象度の高い結論を導き出すわけですから、これは抽象度を上げる考え方です。
数学の勉強の記憶がある方は、帰納法の方が面倒くさいことをご存知だと思います。
だから、お勉強して抽象度の高い知識を持っておくと、演繹法で簡単に答えが出せるようになるんですね。
あなたの抽象度を診断するテスト
あなたの普段の視点の抽象度をチェックしておくと良いかもしれません。
ランチは何を基準に選んでいますか?
空腹が満たせれば良い?
美味しさ?
健康?
エコ?
そのお店の理念?
その視点が広ければ広いほど、目先のことだけでなく、長期的であればあるほど、自分だけでなく他人のことを考えていればいるほど、抽象度は高いと言えますね。
抽象度を上げる思考の訓練方法
初級は、目の前のもの二つ選んで、その共通点を見出すことです。
同じカテゴリーに入るとしたら、なんというカテゴリーなのかですね。
目の前のものにとらわれているレベルから、一つ上の抽象度に上がります。
中級は、辞書をパラパラやって見つけた二つの単語でやってみると良いでしょう。
そもそも言葉はものよりも抽象度が高いですから難易度が上がります。
上級は、さらにもう一単語辞書から選んで、先程抽象度を上げた単語との共通点を見出してみましょう。
それを繰り返していくとどうしようもない高さの抽象度になります。
それを仏教では空(くう)と言ったんですね。
抽象度を上げる書き換え
超情報技術研究所では、クライアント様の抽象度を上げるこころの書き換えを承っております。
別にいきなり空を悟れるわけではありませんが、そういう意識状態は得られますよ。
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