纏絲勁

甲斐です。

最近、ある空手団体の身体使いを調べていて気がついたことがあります。

中国武術に纏絲勁といって、すごく雑に言うと全身をねじる使い方があります。

特に先にねじって力をタメておき(蓄勁)、それを解放する(発勁)というやり方ですね。

初学の段階では各関節を最大までねじることで、次の関節がねじれる、このねじれの連鎖を全身に作る蓄勁の仕方をします。

発勁ではそれぞれを順番に解放していくわけですね。

で、これって実は身体の各パーツの連鎖、むすびを作っているということだなと理解したわけです。

言わば骨のむすびです。

骨のむすびの感覚がつかめると最大までねじる必要はなくなり、各関節が少しずつ協働して力を発揮するという状態になってきます。

そして、このむすびが相手の身体との間にも起こると合気現象が発生するということですね。

また一方で地球とのむすびも大切になってきます。

無理やり一般化するならば、自分の状態が良くなることで、自分と相手と環境の関係性が良くなる、という感じでしょうか。

ともかく一つ新しいゲシュタルトが生まれた瞬間でしたね。