内面の奥深くから操作するということ

甲斐です。

運動科学総研のWeb記事『ニュルブルクリンク世界のツーリングカーの頂へ』を読んだのですが、しれっとすごいことが書いてあるなといつもながらに思います。

肋骨の中でハンドル操作をするというお話です。

一つ抽象度を上げると、操作対象を身体の中に意識化するということですね。

道具を身体の一部にするという言葉がありますが、そこにもレベルの差があるということです。

イメージで肋骨の中に持ってくることが出来ても、そもそも肋骨が自在に操作できるのかという部分が壁になるわけです。

肋骨を自在に操作するための神経経路、情報経路が抑制されているとも言えますね。

この抑制を解消する手段がゆる体操ですが、とりあえずそれは置いておきましょう。

もう一つ別の方向に抽象度を上げると、情報場のオブジェクト操作の技術でもあるんですね。

気功の世界ですと、遠隔気功で介入対象を身近に捉えるということや、対面であっても、アプローチしたいところを手元に寄せるといったことをするかと思います。

これをさらに自分の身体の中に取り込むわけですね。

通常は操作しづらくなるのですが、体幹操作に習熟していれば、より高いリアリティをもって操作できるということでしょう。

KAIの感覚ですと、物理的な介入対象〜手の届くところにコピーした介入対象〜自分の身体の中にさらにコピーした介入対象、という三層構造になる感じですね。

意識状態を保つのはかなり難しいのですが、操作の臨場感はかなり上がるようで、ちょっと次元が違う感じがありますね。

日常の動作をより身体の奥深くから使うように習慣化して、無意識にこの操作ができるようになると良いのかなと思いました。