この間、自己催眠のやり方について教えてほしいというご依頼がありました
というわけで今回は、自己催眠について書いていきます
この記事を読んでいただければ、自己催眠のやり方やその難しさがわかります
そして自己催眠よりももっと楽に効果を出す方法もわかるかと思います
もくじ
自己催眠の原理:催眠誘導と暗示
実は催眠の原理と言いつつも、いろいろな原理があるのですが、もっとも分かりやすい考え方をご紹介しますね
自己催眠、あるいは普通の催眠でもそうですが、催眠をかけるには催眠状態になる必要があります
催眠状態というのは、催眠の暗示が無意識に入る状態のことです
暗示っていつでも入るわけじゃないんですよ
というか、「動けなくなる!」って言われていつも動けなくなってたらこまるじゃないですか
なので、普通の人は普段は暗示が無意識に入らないようにブロックしているんですね
無意識に暗示が入ってしまえば、人間はほとんど無意識が動かしているので、暗示の通りになってしまう
というわけで、まず催眠状態になる、そして暗示を入れる、というのが自己催眠の基本的なやり方になります
意識と無意識
ちなみに意識と無意識について補足的に説明しておきますね
明確な境目があるわけではないですが、こころの自分で気がついている部分が意識、気がついていない部分が無意識です
人間は自分がどうやって歩いているかもわからないくらい、ほとんど無意識で行動しているので、無意識のプログラムのようなものを書き換えると、行動も人格も変わってしまうんです
催眠は無意識をどうやって書き換えるかを研究した学問であり、技術ですね
催眠状態の深さ
催眠状態には浅いものから深いものまであります
浅い状態は普段の意識と変わらないというか、普通の人には区別できないけれども、暗示が入っちゃうみたいな状態ですね
深くなるとぼーっとして意識の活動がゆったりとなってきます
深ければ深いほど、暗示にかかりやすいというのもそうですが、より無意識の深い部分に暗示が入るようになります
幻覚を見るような暗示はかなり深くないと難しいですね
また、もっと深くなると、自分と他人の区別がつかなくなったり、時間の概念がなくなっていったりします
退行催眠や、未来予知、遠隔透視、テレパシーなどの超能力も、このような深い催眠状態で再現可能になります
催眠状態をつくる催眠誘導
自己催眠に必要な催眠状態に導いていくことを催眠誘導と言います
これも無数にやり方があるのですが、これも分かりやすい方法をお伝えしましょう
分割弛緩法
分割弛緩法はたぶん一番簡単じゃないかと思います
からだをパーツパーツに分割して一つずつ緩めていくやり方ですね
例えば手であれば、手をぐっと握って力を思いっきり入れて、パッと力を抜く、という感じです
これをやることで手の力が抜けるんですね
そしてこの力の抜けた感覚をよく感じてみると良いです
同じようなことを前腕、上腕、脚、体幹、首、顔、と、全身に対して行います
こうして全身がゆるむと、ブロックがなくなり、暗示が入るようになります
自律訓練法
有名な方法に自律訓練法というのがあります
意識でからだをコントロールする方法なので、自律訓練法自体が催眠状態でないと使えないとも言えます
そんなちょっと難しい方法ですが、できるようになるとより深い催眠状態に入れるようになります
催眠の深さを深める方法(催眠深化法とも言います)として利用すると良いですね
自律訓練法の記事も書いているので良かったら参考にしてみてください
起床・入眠時の利用
アファメーションで推奨される方法ですが、睡眠の前後は意識がよく働いていないので催眠状態に近いんですね
そこで、朝目覚めた布団の中や、眠る直前などを利用するのも良いです
そのまま暗示文を読んでも良いですし、催眠誘導をしても良いですが、そのまま眠っちゃうかもしれません
姿勢は?目を閉じた方が良いの?
目を閉じるだけで脳波がゆっくりになったりしますので、目を閉じるのは有効です
同様に、なるべくリラックスできる姿勢が良いので、横になれたほうが良いですね
ですが、それが必要というわけではなくて、目を開けていても普通の姿勢でもある程度の催眠状態には入れます
それに、暗示文を読むときは覚えていない限り目を開けないといけないですし、催眠状態で暗示文を書くとなると、座って机に向かわないと難しいですよね
なので、お好きな姿勢でどうぞ、というのが結論です
暗示文の書き方
催眠状態になったら暗示文を読めば良いですね
暗示文は先に書いておいても良いですし、催眠状態に入ってから書いても構いません
暗示文を書く際に気をつけることは、とりあえず3つくらい覚えておけば良いでしょう
断言、肯定、感情です
まず断言は、こうなったらいいとか、こうなりたい、ではなく、こうなった、こうなっている、こうなる、という感じに書くことです
暗示は無意識に信じさせる必要があるので、催眠状態であれば強い言葉を使った方が良いんですね
次に肯定は、こうならなかった、ではなく、こうなった、です
気が散らなかった、ではなく、集中できた、という感じです
否定的に書くのは禁止暗示と言うのですが、自分の可能性を閉じる暗示なのでオススメしていません
感情は、感情を書くことです
楽しく集中できた、とか、仕事がはかどってうれしい、とかですね
もっと詳しくディティールを書いていっても良いですが、基本はこの感じです
アファメーションと暗示文の違い
アファメーションと暗示文はほとんど同じだと思って良いでしょう
ただ、アファメーションは催眠誘導を前提としていないので、ことばそのものの工夫がより必要な感じはありますね
催眠暗示はもっと直接的というか、言ったとおりになるだけなので、あんまり難しく考えなくてOKです
アファメーションも最初から難しく考えるよりも、たくさん書いてみて、うまくいくものを選んで使うのが良いでしょう
自己催眠の難しさ
かなり簡単に自己催眠を説明しましたが結構難しいと思います
催眠誘導でうまく催眠状態に入れるようになるには、個人差がありますがそれなりの時間がかかりますし、催眠誘導に習熟しても催眠状態になるために踏む手順が長く面倒ですよね
また、暗示文も出来不出来があり、たくさん作ってみるなかで感覚をつかんでいく必要があります
そこで、超情報技術研究所では、こころの書き換えというサービスをしています
要は暗示を無意識に入れるサービスなんですが、ご依頼の暗示やアファメーションをこちらで入れさせていただいております
お好きなきっかけで催眠状態になる、といった暗示も可能ですので、ご興味あればご依頼いただければと思います