こんにちは!
超情報技術研究所、甲斐由直です。
今回は、マインドフルネスと達人と言われるような人たちの1つの共通項について、研究していきます。
もくじ
マインドフルネス瞑想
マインドフルネス瞑想というのが最近流行っていますね。
GoogleなどのIT系企業も取り入れて、仕事の効率を上げる効果があると言います。
苫米地博士はマインドフルネスが現れた文脈的に批判していらっしゃいますが、効果について否定していたことはなかったと思います。
マインドフルネス瞑想の源流は、インドのヴィパッサナー瞑想にあると考えて良いでしょう。
ヴィパッサナー瞑想から宗教色を抜いて、実利を追求したものがマインドフルネス瞑想と言えそうです。
マインドフルネス瞑想は、あらゆることを観察していく瞑想です。
基本形は、目を閉じて、姿勢を正して、ゆっくりと呼吸しながら、自分の感覚、感情、思考などを観察していくんですね。
人間は、自分では意識していないけれども、大量の情報を処理しているんですね。
これを意識にあげて、客観視することで、そこからくるストレスから解放される、というのが基本的なメカニズムです。
麻雀の達人
突然、話は変わりますが、桜井章一さんという雀鬼と呼ばれた伝説的な麻雀の代打ち、裏プロだった方がいらっしゃいます。
ものすごく強い方で、代打ちとして20年間無敗だったらしいんですね。
マインドフルネスについて研究していて、ふと、この桜井さんを思い出したんですよ。
達人とその人独特の言葉
というのは、その桜井さんは、独特の用語を使われるんですね。
今はあまり覚えていないのですが、麻雀のゲーム中に現れる微妙な現象に名前をつけているんです。
たしか漫画『牌の音stories』に書いてあったかと思うので、興味のある方はあたってみてください。
それはさておき、達人には、独特の言葉を使われるかたが多いのです。
苫米地博士もそうですし、甲斐が実際にお会いした他の達人の方々もそうでした。
なぜかというと、何かを達人のレベルまで稽古していくと、一般的な言葉では説明できないことが出てくるんです。
そして、すごくうまく行ったときの自分の感覚を説明できる言葉がないんですね。
達人にならない人は、その感覚があらわれても、なんかいい感じぐらいでスルーしちゃうんです。
だから、再現できず、達人まで至らないんですね。
しかし、達人になる人は、そのうまく行ったときの感覚を自分なりの言葉にするんですね。
言葉を作ることで、感覚を再現できるようになる、というのが、達人独特の言葉、いわば達人語が生まれるメカニズムです。
マインドフルネスと達人語
マインドフルネスには、ラベリングというテクニックがあります。
無意識で処理していたものを意識に上げて、言葉にするんですね。
このラベリングについて研究をしていて、桜井さんのことを思い出した、というわけです。
通常は、意識に上がっていないだけで、普通の出来事なので、独特の言葉にはならないんです。
しかし、たまになんだかわからないものに遭遇することがあるんです。
ここで、先人の知識があれば「あー、あの先生が言っていたアレはコレか!」となるわけです。
そして、先人の知識がない場合は、自ら達人語を作るか、スルーするか、ということになります。
というわけで、マインドフルネス瞑想を実践される場合、なんだかわからないもやっとした感覚も、名前をつけてみると達人への糸口になるかも知れませんよ。
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