こんにちは!
超情報技術研究所、甲斐由直です。
今回は、合気武術の基礎となる接触感覚をどう身につけていくかということについて研究していきます。
もくじ
合気的な接触
合気武術の世界には、さまざまな技がありますが、根本的なところとして、ある種の接触が必要なんですね。
どういう接触かというと、相手との力のぶつかりをなくし、相手の力が抜けるようなものですね。
このような接触を合気的な接触と仮に呼んでおきますが、合気的な接触ができてはじめて合気武術のさまざまな技は効果を発揮すると言ってよいと思います。
また、合気的な接触によって相手の力を抜けるので、これはそのままヒーリングにもつながってきます。
合気的な接触は現象であり感覚
合気的な接触を方法論だと思うと難しくなります。
合気的な接触という現象を引き起こすことが必要で、そのための方法論もありますが、実践で使うわけにはいかないんです。
というのは、武術であれば、接触を前提として技をかけないといけないわけで、接触にあれこれ意識や時間を使う暇はないわけです。
なので最終的には、合気的な接触は感覚の世界になってきます。
ある種の感覚が身につけば何をしても合気的な接触になるということですね。
それを曖昧なタッチだとか、やさしい接触だとか、皮膚に働きかけるだとか、いろんな人がいろいろと言語化しているというわけです。
言語化することで覚えた感覚を取り戻す
合気的な接触を身につけるステップ1は、トレーニングして感覚がある状態が作ることです。
しかし、感覚的なものというのはすぐ忘れてしまうので、道場の外では感覚を忘れて使えなくなってしまいます。
そこで大切なのは、言葉にすることです。
その感覚をいい感じに表現できる言葉を見つけるんですね。
その言葉をトリガーとして使って感覚を取り戻すわけです。
そしてその言葉は人によって違うんです。
だから、いろいろな人達がいろいろな言葉で合気的な接触を表現しているんですね。
主客のバランスを取る
甲斐が合気的な接触をどう言語化しているかというと「主客のバランスを取る」と言っています。
『身体調整の人間学』にもあるのですが、主体としての認識か客体としての認識か、つまり触れているのか、触れられているのかということです。
この感覚をバランスするんですね。
触れていて、かつ、触れられている、という認識に入ると一気に接触の質が変わるんですよ。
主客が一体化する、自他が一体化する、むすびの世界ですね。
甲斐としてはですが、これが掴みやすかったです。
これは感覚の話ですから、物理的な接触の有無を問わず使えます。
なので、一度身につけてしまえば応用範囲は広いので良いですよ。
今の甲斐の言葉で掴める人もいるかもしれませんが、基本的には自分の言葉で掴まないと掴む必要がありますね。
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