甲斐です。
最近、杖術(と言って良いのかわかりませんが……)の研究をしています。
どこかの国の徒手格闘の独り稽古法に、太い棒を相手に見立てて投げの動作をしたりする、というものがあるそうです。
そこからヒントを得て杖の動きを研究していくと、幾つかの本質的な稽古に収斂されることがわかってきました。
まずは基本の体幹操作ですね。
体幹の微妙な操作で四肢とそこに付属する杖を操作する。
これが全ての基本になってきます。
次にセンター合わせです。
杖は一箇所だけを軽く持つと自然と重力方向に垂れるので垂体一致のセンターを顕在化しやすい道具です。
このセンターと自分のセンターを合わせるというのが、非常に大事な稽古になります。
杖の静止状態から、様々な運動状態へと難易度を上げていってもセンターを合わせていくというのが大事です。
そして、自分のセンターの移動ですね。
今度は自分のセンターの移動に杖を合わせるわけです。
合わせ方は主に二通りで、平行に移動するか、逆に移動するかですね。
逆に移動するものはさらに二つに細分されて、お互いに離れる動きと、入れ替わる動きになります。
と、これがKAIが現状で認識している全部です。
ゆるんでセンターを通し、センターの関係性で自分の身体と杖の運動を操作する。
そういう応用稽古としてなかなかおもしろいですね。