こんにちは!
超情報技術研究所、甲斐由直です。
今回は、正木晃著『性と呪殺の密教』を読んだので、チベット密教の呪術について研究していきます。
もくじ
チベット密教最強の呪殺者ドルジェタク
11世紀くらいに、ドルジェタクというチベット密教僧がいたんですね。
ドルジェタクは、ものすごい数の人間を呪殺したことでその筋では有名です。
なかなか呪術でこれだけの人を殺したと言われている人物は、世界を見渡しても少ないかなと思います。
ドルジェタクが主に呪殺に用いたのは、ヴァジュラバイラヴァの法と呼ばれる術です。
このヴァジュラバイラヴァの法を用いて、ライバルの密教僧を相手にした呪術合戦にも何度も勝ち抜いていたそうです。
ヴァジュラバイラヴァは日本では大威徳明王と呼ばれていますが、伝わり方が違うので、だいぶ違うものかとは思います。
ヴァジュラバイラヴァ(大威徳明王)の呪殺法
『性と呪殺の密教』で興味深いのは、ヴァジュラバイラヴァの法の概要がなんとなく書いてあるんですね。
そして、理論的にはどうやって呪殺するのかはわかりました。
簡単に言えば、呪殺対象と現世での縁起を切り離し、あの世の縁起を作るんですね。
幸せなあの世の世界に転生させてあげるという、慈悲の術なんです。
なかなかおもしろいですよね。
コーチング理論による呪殺のメカニズム
この呪殺の術ですが、コーチング理論で解釈することが可能なんですね。
ということは、認知科学的に見ても効果が出る可能性が高いということです。
では実際に、コーチング理論でこの呪殺法を紐解いていきましょう。
と言っても実は簡単で、コーチングの基本中の基本、未来のゴール設定なんですね。
つまり、死後の世界を未来のゴールにしてしまうわけです。
そして、現世の縁起はホメオスタシスと言えますね。
つまり、現世にとどまろうとする力です。
この世で生きようというホメオスタシスを消して、死後の世界に幸せな未来を作ってしまえば、達成する以外にないという寸法です。
これを、生まれ変わるほどの書き換え、と考えれば、軍事技術の平和利用のようなもので、相当に使える術となりますね。
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