こんにちは!
超情報技術研究所、甲斐由直です。
合気道の体さばきは独特ですよね。
合気道開祖、植芝盛平さんの身体意識には、その体さばきを生み出す特徴があるんです。
今回は、その身体意識と動きの関係性について研究していきます。
もくじ
体さばきの元となる身体意識ジンブレイド
身体意識という高岡英夫先生が提唱している概念があります。
身体を制御、支配する無意識の構造のようなものと考えて良いと思います。
なかでも脚に形成されるジンブレイドと呼ばれる身体意識は、下半身の脱力と、鋭い体重移動を実現すると言われています。
詳しくは高岡先生の著書『センター・体軸・正中線』を読むと良いかなと思います。
植芝盛平さんの脚にある特殊なジンブレイド
合気道開祖、植芝盛平さんの身体意識を図示した身体意識図が、高岡先生の著書『極意と人間』や『合気・奇跡の解読』などに載っているんですよね。
植芝さんの脚にも、ジンブレイドと呼ばれる身体意識が発達しているんです。
しかし、基本的なジンブレイドとは違うある特徴があるんです。
基本的なジンブレイドは、足裏からふくらはぎの裏を通り、腿裏を通ります。
それに対して、植芝さんのジンブレイドは、膝上でもも前に抜けるんです。
ここからは甲斐の解析ですが、ジンブレイドがもも前に抜けると、突然方向が変わる、というようなことが起こります。
こちらに音もなくするりと向かって来たと思ったら、突然、目の前から消えるかのように、横に立たれている、といった現象が起こるわけですね。
これはまさに合気道の特徴である転身の動きとかをからだが勝手に生み出してしまうわけです。
精神的な作用
より精神的な作用を見ても面白いですね。
このジンブレイドが自然に生み出す動きは、前に進む動きと後ろへ戻る動きを一つに統合しているんです。
相反するものが一つの身体意識の中に共存しているんですね。
これも自分と敵を和するという合気道の精神にも通じていて、植芝さんらしいなと思います。
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