甲斐です。
本書で最も重要なところは最後の第6章だと思っています。
この章の冒頭が良いんですよ。
上達がなぜ難しいかということが書いてあるのです。
上達は本人次第なのですが、本人には上達のプロセスが自覚しにくい、どうやって上達するのかがわからないということなんですね。
コーチの仕事は実はこれを自覚できるようにするということと定義できるかもしれません。
また、上達はできないことをできるようにするプロセスなのに、そのできないはずの目的の動作をしないことには上達しないという困難さがあるのです。
これはイメージトレーニングであっても、やったことがないことを正確にイメージすることができないわけです。
その困難なことを、トレーニングでどのように上達させているのか、そこがなかなか自覚できない、自覚できないと上達が難しい、とこういうわけですね。