こんにちは!
超情報技術研究所、甲斐由直です。
ストーリーテリングの研究として『ストーリーブランド戦略』を読みました。
これが予想以上に良書でしたのでレビューしたいと思います。
もくじ
神話の構造に準拠したブランディング
『ストーリーブランド戦略』は、典型的な神話の構造を利用したブランディングの方法を書いたものです。
主人公が導き手に出会い、旅に出て何かを成し遂げるという構造ですね。
そして、お客さんを主人公にすることで、物語の中にお客さんを引き込むわけです。
自分は導き手として、お客さんを旅に連れ出すということですね。
まずストーリーありき
大事なのは、ストーリーを先に構築しておくということです。
セールスレターのためにストーリーを当てはめるということをしがちですが、逆なんですよね。
まず、ビジネスがどういうストーリーなのかを定義しておくことが重要です。
セールスレターに限らず、あらゆる情報発信がそのストーリーに則った状態で行われるということですね。
『ストーリーブランド戦略』は、ストーリー要素のテンプレートがあるので、迷いなくストーリーの構築が可能かなと思います。
哲学的問題を解決しお客さんをヒーローにする
一つ、哲学的問題という言葉があって、これは理解が少し難しい言葉かなと思うので解説しておきます。
主人公の敵、つまり、お客さんの抱えている問題ですが、これが3つあると『ストーリーブランド戦略』には書かれています。
外的問題、内的問題、哲学的問題です。
外的問題は、実際に現実問題として困っていること、内的問題は感情的な側面での問題です。
では、哲学的問題というのは、何か?というのが、翻訳の問題なのか、ちょっと理解が難しいと思うんですよね。
答えを言ってしまえば簡単なんですが、これは、公の視点なんですね。
主人公が、自分の現実問題や自分の感情的な問題を解決するだけではなく、社会に対してプラスの価値を提供できるようにするということです。
この視点は、忘れがちというか、ビジネスをする側が社会に役立つということは考えることが多いと思いますが、お客さん側も社会の役に立つという見方も必要だということです。
それによってようやく、お客さんはヒーローになれるわけです。
これは結構重要なので、強調しておいて良いかなと思いました。
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