こんにちは!
超情報技術研究所、甲斐由直です。
今回は、人と人とがゆるみ合う関係性について、ロシアの武術システマから学んだことを研究していきたいと思います。
もくじ
システマの剣術
システマというと、ロシアの特殊部隊で使われた武術として有名です。
強烈な打撃と、合気的な相手のコントロールのイメージがありますが、武器術もあるんですね。
それで、久しぶりにシステマ剣術のDVDを見ました。
これは3枚組でなかなか大ボリュームなので大変でしたが、久しぶりに見るとやはり発見があります。
コミュニケーションとしてのシステマ
システマは、ほぼコミュニケーションの体系なんですね。
身体を使ったコミュニケーション・トレーニングのシステムなんです。
自分と相手がよい関係になるから、相手をコントロールできるわけですね。
剣を使うのは、剣で人を斬るためだけではなく、剣と人がコミュニケーションをして、よりよい関係性を築くためでもあります。
剣と人がよりよい関係性を築けば、自分の状態も健康で健やかな、よりよい状態に変わるわけですね。
その結果として、相手を斬れる、ということです。
剣を使ったトレーニングの良さは、相手がなくても、ひとりで自分と剣のコミュニケーションを進められるということでしょう。
コミュニケーションの極意としてのゆるみ
関係性もありようも、極意はゆるむことです。
ゆるむことの第一歩は、固まっているところ、拘束を認識すること、弱点を見つめることですね。
そして実は、コミュニケーションの場面では人間は固まるんです。
相手と直面すれば固まります。
そして、剣を持っても固まるんですね。
システマ剣術のトレーニングでは、剣を持つことで、強制的に拘束を作り出すわけです。
それによって拘束を感じやすくなり、感じるからこそ拘束に対処可能なんですね。
対人術理も同様で、自分の拘束と相手の拘束は鏡写しのようなものなんです。
なので、自分と同時に相手も固まっているんですね。
その拘束を先に発見して、先にゆるめた人が関係性の主導権を握れる、ということになります。
拘束を動かす
もう1つ面白かったのは拘束を動かすという発想です。
拘束は神道の穢れと抽象化すれば同じものですが、神道の祓いでは穢れは消さずに流すものなんですね。
システマ剣術にも、拘束を消すのではなく、流していくという稽古があり、共通点を感じました。
この流し方をコントロールすることで相手に影響を与えるテクニックがなかなか興味深く、こころの書き換えにも応用できる気がしています。
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