こんにちは!
超情報技術研究所、甲斐由直です。
今日は、コレクティブエフィカシーとか集合的エフィカシーと呼ばれるものについて書いていきます。
もくじ
コレクティブエフィカシー/集合的エフィカシー
エフィカシーというのは、自己評価のことです。
自己評価が低いと「どうせ自分なんか……」と思ってしまい、行動ができなくなってしまうんですね。
コーチングにおいては、エフィカシーの高さは非常に大事で、エフィカシーを上げることがコーチングの一つの大きな目標でもありますね。
で、この自己評価というものは、所属する集団によってかなりの程度に依存しているんですね。
例えば、サッカーだったら、レアル・マドリーの選手は、他の選手と自分は格が違うぜ!と思っているはずなんですよ。
東大生も違うだろうし、逆に、底辺高校の人も違うと思います。
自己評価は所属集団に引っ張られる
所属集団の自己評価が低いと、自分も知らず知らずのうちにそこに引っ張られて自己評価が下がってしまうんですね。
逆に集団の高自己評価がければ、自分の自己評価も上がっていきます。
そういう意味では、昔の人達が家柄を重要視するのにもある程度意味があるとも言えます。
学歴を重視するのもそうですね。
友達を変えると人生が変わるというのも同じですね。
コーチングとコレクティブエフィカシー
コーポレートコーチングと言って、会社全体に対するコーチングをする場合があります。
これは普通のコーチングとは根本の理論は変わらないのですが、だいぶ違う技術ですね。
まずはトップの自己評価がどれだけ高いかが重要です。
トップに自信がないと他がついてこないですからね。
別に能力がある必要はないのですが、自信だけは必要なんですよ。
漢の高祖、劉邦みたいな感じでしょうか。
そして、そのトップが他のメンバーをどれだけ評価しているか、ということも重要です。
表面的な評価というよりも、こころでどう思っているか、ですね。
セルフイメージとコレクティブエフィカシー
だいたいセルフイメージ=エフィカシーと言って良いと思います。
このセルフイメージ、重層的な構造になっているとイメージしておくと良いかと思います。
自分個人のセルフイメージ、家族のセルフイメージ、職場のセルフイメージ、会社全体のセルフイメージ、地域のセルフイメージ、国のセルフイメージ、人間としてのセルフイメージ……
といった具合に、様々な階層のセルフイメージが折り重なって存在しているのが自分なんです。
これをそれぞれ点検してみると、いろいろなことが分かると思います。
そして、必要であれば書き換えていくと良いでしょう。
アファメーションとコレクティブエフィカシー
アファメーション、自己暗示でコレクティブエフィカシーに介入する方法ですね。
これはなかなか大変というか、一人のこころで複数の人のこころを変えないといけないので、相当な力の差が必要です。
もちろん、自分がその集団のトップなら別ですね。
よくある話としては、会社の嫌なヤツに対して、こころの中で感謝する、という手法がありますよね。
これは一つのコレクティブエフィカシーを変えていくアファメーションなんですよ。
嫌なヤツを嫌だと思うのは、そういうアファメーションになってしまって、現状を固定化してしまうんですよ。
嫌なヤツに感謝することで、嫌なヤツというラベルが変わるんですよね。
そして、嫌なヤツがいるような集団から、嫌なヤツがいない集団へと、自分の中での集団認識が変わるわけです。
結果的にコレクティブエフィカシーへの介入がある程度ですが出来てくるというわけです。