副作用を避けながら心を変える

甲斐です。

システムという言葉は、ほぼ生命と同義語ではないかと思っています。

ロシアの演出家レオニード・アニシモフさんは、システムをりんごの木として表現していました。

リンゴの木の根と、幹と、枝と、葉を集めてくっつけても、そのそれぞれが最高のものだとしても、リンゴの実はならないんです。

それはエネルギーが、情報が、循環しないからです。

システムは、それを構成する小さなサブシステム同士の循環がなくては機能しないわけです。

そして、システムはシステム外部とも循環しなければ、なんの役割も果たせません。

コーチング用語にビリーフシステムという言葉があります。

その人の信念、先入観、思い込み、というような意味合いですが、これもシステムなんですね。

さまざまなビリーフ、信念や思い込みが集まって、それぞれがエネルギーを循環させて、一人の個人の人格を作っているんですね。

過去にフォーカスするやり方は、システムの一部の変更なんですね。

これを不用意にやると、副作用として、システム全体に変な影響が出ることがあるわけです。

ゴールを設定するのは、システム全体にアプローチするんですね。

漢方薬みたいなものですね。