甲斐です。
神という概念がありますよね。
キリスト教的な一神教の神は全知全能で、日本をはじめ、世界各地の土着の宗教に多くある多神教では、神話の登場人物のような形で神が描かれています。
これはだいぶ異なるように見えますが、ひとつ抽象度を上げて捉えると同じこととも言えるんですね。
すなわち、神は関数であるということです。
関数というのは、入力があると出力を返すものですね。
きちんとした法則のようなものがあって、入力と出力がきちんと決まっているわけですね。
そう考えると、一神教的な神は、宇宙すべての因果や法そのものなんです。
多神教的な発想は、世界の一部を扱った法則が神であって、多くの神が相互作用を起こして複雑な世界を形作っているというわけです。
その統合されたシステムは一神教の神と同じでしょうし、一神教の世界の使徒や天使の権能というものも、全知全能の関数に組み込まれたサブ関数と考えると多神教の神々と同じようなものですね。
大きく見るか、細かく見るかの違いみたいな感じですね。
そんな感じで、あまり細かい違いに囚われずにいる方が世界が平和になるのではないかと思いますよ。