甲斐です。
先日、武術家の友人と話をしていて、リバース武蔵という身体意識が話題に上がりました。
宮本武蔵に存在していたと言われる身体の裏面をゆるめて前方力を作り出す身体意識ですね。
さすがに武術家らしく、これを身に着けたいという話でした。
メインが背中側なので意識化しにくいのですが、一つ武術的な稽古方法を開発したので、ご紹介しましょう。
使う道具は木刀か何か手頃な長さの棒状のものです。
普通に諸手で構えますが、ゆるみの気が切っ先にあるように想定します。
で、仙骨に着くくらいまで振りかぶりながら背中にゆるみの気が浸透し、ゆるんでいくようにするんですね。
仙骨に達したらそのまま下半身のリバースラインにゆるみの気を乗せて、前方力を発生させて一気に踏み込んで斬る、という稽古です。
昔から武蔵のリバースラインの上は剣の素振りの形と似ていると思っていたのですが、まさに直接的に素振りの運動の中で稽古ができるという点で、結構画期的なのではないでしょうか。
ただ、本当に身につけるというレベルまで行くなら普段の生活の中で使えるようにならないといけません。
あらゆる物との関係の中でリバース武蔵を使っていく、テレビのリモコンを取る時にリバースで捉えて間合いを詰めて取る、みたいなことですね。
これが習慣化して無意識化してくることが身につくということで、日常の全てを稽古にすることが大事です。
もちろん、want toで楽しくやっていきましょう。