考えすぎちゃう人は作ってみると良いかも?『合気・悟り・癒しへの近道: マッハゴーグルが世界を変える』保江邦夫著

こんにちは!

超情報技術研究所、甲斐由直です。

保江邦夫さんの新しい本『合気・悟り・癒しへの近道: マッハゴーグルが世界を変える』を読みました。
ここに紹介されているマッハゴーグルを実際に作ってみたので、その使用感含めてレビューします。

マッハゴーグルとは

マッハゴーグルとは、トイレットペーパーの芯で作るメガネ状のものです。

これを装着すると、おもしろキャラになってしまうんですが、同時に合気の状態になるという話です。

合気の状態というのは、相手と一体になって、ぶつかることがないような状態ですね。

合気系の武術では、最終的にこの境地で技をかけることが理想と考えて良いでしょう。

実際に作ってみました

実際に装着した動画

そんなマッハゴーグルですが、読んだ翌日に早速作ってみました。

着けてみてこれは、左右の視野を分離することで、視覚を一点に集中することを防いでいるのだなと感じました。

人間は普段、視覚を中心に認知活動を行っていますよね。

視覚意識の世界は自己の外側なので、いわば状況に埋没してしまう、環境に振り回されることになります。

そこで、マッハゴーグルを使って、視覚を不自由にするわけです。

視覚が不自由な状態で、まともに認識・運動を行うには、体性感覚をより使っていかなくてはならなくなります。

つまり、マッハゴーグルは、視覚を中心とする意識システムから、体性感覚を中心とする意識システムに切り替える装置と言えるでしょう。

体性感覚と主客の統合

体性感覚は主体性の世界です。

客観的な外側の世界をまさに客観視する、神の視点になるわけです。

言霊学では主体がイザナギと客体がイザナミです。

視覚意識優位はイザナミ優位になってしまうわけです。

これを適切なバランスに整える、主客を統合する、そういう働きがマッハゴーグルにはあるのかなと思いました。

マッハゴーグルとリバース武蔵

甲斐の感覚だと、マッハゴーグルの感覚はリバース武蔵の感覚に似ているんですね。

リバース武蔵というのは、宮本武蔵にあると言われる身体意識です。

相手の殺気のようなものを捉えて、動き出してしまうような、無意識レベルのシステムですね。

宮本武蔵は五輪書で観の眼と表現しました。

リバース武蔵が成立すると、焦点を合わせてものを見ない状態になります。

単に周辺視野を使うのではなく、中心視野自体が細かく動く、そういう感じです。

マッハゴーグルはその方向性を強化する感覚があります。

いろいろなことをマッハゴーグルを着けてやってみると

マッハゴーグルを着けていろいろやってみましたので、それについても書いておきます。

まずはゆる体操などのボディーワークですね。

これは分かりやすいのですが、身体の感覚がより高い臨場感で感じられるので、効果が上がりますね。

似たようなものですが、武術の型でも試してみました。

ゆる体操よりも型の方が視覚意識に頼りがちなので、マッハゴーグルを装着して行う難易度は高いかなと思います。

その分、マッハゴーグルで視覚意識で動きを修正しづらいため、顕在意識が無駄に身体に介入せずに済み、普段より質の良い動きになったと思います。

また、祝詞を唱える際にも試してみましたが、やはり感覚が違いますね。

というわけで、普段のトレーニングの質を高めるという意味でかなりおすすめですよ。

禅などの半眼もマッハゴーグルと同じ効果を狙っているかもしれませんね。

視野の使い方ということで言うと、速読という技術がありました。

速読と視野

甲斐は栗田昌裕先生のところでしばらく速読を中核とした能力開発の稽古をしていたことがあります。

いろいろな流派がありますが、どの流派でも中心視野、焦点視を使わないというのが重要な要素です。

例えば、フォトリーディングではブリップページと言うテクニックがあります。

わざと焦点をずらして、見開きのページとページ間にもう1ページ見えるような目の使い方ですね。

そんな風に、中心視野を使わないことが、速読の一つのコツなんですね。

周辺視野は動体視力や体性感覚、身体感覚と連動して、無意識に深くつながっていると考えられます。

そのため、速読はからだで読む感覚の読み方なのかなと思います。

こころの書き換えと周辺視野

甲斐がこころの書き換えを行うときも、焦点を使わずに眼球が震えるような目の使い方をしてしまいます。

これは意図的にやっているわけではなく、いつの頃からか勝手になっちゃうんですよ。

これもマッハゴーグルにと同じなのではないかと思うんですよ。

なので、究極的には速読というのは本の情報場を気功的に読み取る技術とも言えるわけですね。

物理的に読むというところから情報的に読むというところまで技術が比較的滑らかにつながっているのが速読の技術の面白いところです。

というわけで、『合気・悟り・癒しへの近道』にあるマッハゴーグルですが、みなさんも作ってみるといろいろおもしろいと思いますよ。

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