こんにちは!
超情報技術研究所、甲斐由直です。
今日は『最高の休息法』を読んだ感想などをお話します。
もくじ
『最高の休息法』は物語仕立てのマインドフルネス本
今流行りのマインドフルネス瞑想の方法、原理、効果などをストーリー形式で紹介していくユニークな本でした。
物語仕立てのビジネス書ってたまにありますよね。
ビジネス書読んでいる層って、あまり物語を読まなさそうなので、一般層を狙っている感じなんでしょう。
本の内容は、科学的なデータをきちんと紹介しており、ストーリーも日本人女性がマインドフルネスと脳科学の勉強をしながらレストランの経営を立て直すという話で、王道の構成で良かったです。
脳のデフォルトモードネットワークとは
脳のデフォルトモードネットワークというのは、何もしていないときの脳活動です。
脳には、何もしていないときにこそ活発に働くところがあるんですね。
これは脳のアイドリングのようなもので、必要なときにすぐ、脳を働かせることができるようになるために行っているのではないかと言われています。
この働きがいろいろなアイデアを思いついたりするのに必要という話もありますね。
アルキメデスもお風呂でぼーっとしているときにアルキメデスの原理を思いついたと言います。
デフォルトモードネットワークが疲労感の原因
『最高の休息法』の興味深いところは、このデフォルトモードネットワークが疲労感の原因だということですね。
アイドリング時に、過去に囚われたり、未来を憂いたりして、精神的に疲弊していくらしいんですよ。
そこでマインドフルネス瞑想をすると、これがこの疲労感がとれるらしいんですよね。
マインドフルネス瞑想とは
簡単に言えば、今ここに集中するということです。
今自分が何を見て、何を聞き、何を感じ、何を考えているのかを観察するんです。
そんな結構大変な作業が疲労感の回復法になっているというのは驚きです。
普通に考えると逆に疲れそうですよね。
トレーニングとしてのマインドフルネス瞑想
マインドフルネス瞑想で今ここに集中することで、自分を客観視し、自分の思考や感覚のクセを発見し、必要であれば修正していく。
そういうトレーニングを通じてこころとからだを整えていく。
というのが、それまで甲斐が認識していたマインドフルネス瞑想です。
もちろんそういうトレーニング的視点もありますし、それを通じてストレス耐性が高まり、疲労感が少なくなるということもあります。
しかし、直接的な回復手段でもあるんだ、というのが良いですよね。
TTC理論
高岡理論でTotal Training and Conditioning(TTC)理論というものがあります。
トレーニングがどこまでできるかは、回復法がどこまで上手いかにかかっているという話です。
トレーニングをすると能力は上がるけれども、疲労するんです。
なので、疲労の限界がトレーニングの限界になってしまうんですよね。
そこでアスリートたちは、効率的な回復法を探すわけです。
しかし、トレーニングと回復を一緒にやっちゃえばいいじゃん!という発想がTTC理論です。
マインドフルネス瞑想が休息法であるということは、精神のTTCであると言えます。
ちなみに甲斐がたまに講座を開いているゆる体操はまさにTTC理論を具現化して作られているメソッドですね。
自分のからだを客観視していくという点においては、マインドフルネス瞑想を内包しているとも言えますね。
【Youtubeチャンネル/甲斐由直の超情報技術研究所】では、さらにいろいろな話をほぼ毎日していますので、ぜひチェックしてみてください。(そしてチャンネル登録もお願いします)