100%手本通りになる

甲斐です。

みなさんに誰か憧れの名人、達人、偉人のような人がいるととして、その能力の10分の1でも身につかないかなと思いながら稽古する、というのはおそらく無駄であると、最近思うんですね。

いくつか理由があります。

一つは10分の1(この数字はなんでも良いです)が、自分のコンフォートゾーンだからですね。

現状の延長に限界を先に置いてしまっていては、現状から脱却することはできないわけです。

もう一つは、その憧れの名人、達人、偉人は、彼ら彼女らの10分の1の能力を発揮することができないということですね。

彼ら彼女らの100%の力なら簡単に出せますし、手を抜いても80%とかでしょう。

しかし、10分の1となると、そのパフォーマンスを実現するメカニズムが根本的に異なるはずですから、彼ら彼女らにとっては、10分の1のパフォーマンスをするのは難しい、10分の1のパフォーマンスをするのは下手、ということなんですよ。

なので、直接習っていても、本や資料から学んでいても良いのですが、手本となる人がいるのであれば、100%手本どおりになる、を目指して稽古することが結局は上達の近道である、ということですね。