システムの内部は連動している

甲斐です。

身体操作的な話になりますが、微妙な反作用を感じる訓練というものがあります。

例えば、壁を押すと壁が動かないわけですから、反作用が自分に返ってきます。

この反作用を手から手首、前腕、肘……と、連動させていくわけですね。

このように連動する身体というのが極めて重要でして、連動することで人体が一つのシステムとして機能してきます。

これは言わば、内なるむすびなんですね。

内なる縁起とも言えるでしょう。

合気技法などは、これが外なるむすびになります。

自分と相手で一つのシステムになるわけです。

その感覚そのものは連動を稽古していくことで一人稽古ができてしまうということです。

もちろん外に応用するには別の稽古が必要ですけどもね。

そして、これが身体感覚の階層だけでなく、感情、言語の階層でも同様に効いてくるというのが大事なところです。

身体運動にとどまる話ではないんですね。