甲斐です。
勢いで3章の構造運動学に行きましょう。
パフォーマンスを要素を分解して見るわけですが、そこで要素と全体の関係を気にし続けるのが本書を貫く関係主義の視点です。
構造運動学では運動同士、パフォーマンス同士の関係を分類しています。
ここで6章の知識が必要なのですが、現状のパフォーマンスと目的のパフォーマンスの関係というのが一つのキーワードで、基本的にはこれが精巧化という関係になります。
そして、上達意志がなくてもそれを行えるようにする、というのが馴成化です。
上記2つを合わせて完成化と呼んでいて、これがトレーニングの到達点というわけです。
また、発展化というものがあって、これは既存の目的を越えて新しいものを生み出す働きと言えるでしょう。
現状のパフォーマンスを変化させて新たなパフォーマンスを生み出す応用化と、複数のパフォーマンスを同時あるいは連続的に組み合わせて新たなパフォーマンスとする連合化ですね。
トレーニングを行うときには、これらのどれを課題としているのかを意識することが大切で、同じトレーニングを行っていても、内容の濃さが変わってくるわけです。
そして、課題の課目化と言って、ある課題に特化したトレーニングを作り出せると、さらに効果があるということですね。