ゲシュタルトを重視する神道的思考とは?『竹内文書日本史』レビュー

こんにちは!

超情報技術研究所、甲斐由直です。

超能力者・秋山眞人さん、神道家・竹内睦泰さん、編集の布施泰和さんの鼎談本『竹内文書日本史』を読みました。
鼎談本なので体系的にまとまってるわけではないですが、ものすごい内容で面白かったです。

真偽を問わぬ神道的思考

この『竹内文書日本史』で言う古神道的な思考というのは、何が正しくて何が間違っている、みたいなものを超えちゃってると感じるんですよね。

矛盾した2つの事柄をどちらかを信じてどちらかを否定するのではなく、両方正しい、みたいなことです。

現代人はデジタルな理解をしたがるわけですが、そこを一度保留して全て受け入れてみるということですね。

日本には、お正月に神社に初詣に行って、クリスマスにはクリスマスツリーを飾り、人が亡くなればお寺でお葬式をあげるという、何でも飲み込んでしまう文化があります。

そういう文化のベースに、何か正しいとかを保留してみんな仲良くしようという、神道的な思考があるのかも知れません。

ゲシュタルトの強度が強くても真実ではない

そして『竹内文書日本史』に出てくる情報自体が、真偽不明なんですよ。

その真偽不明のものをロジカルに正しさを求めるのではなく、ストーリーの説得力のようなものを競う発想があるんですよね。

コンピュータの世界でグラウンディング問題というのがあります。

コンピュータは、言葉を処理するのは得意ですが、言葉と現実を結びつけるのが難しかったんですね。

というのは、言葉は厳密に定義されて使われているわけではないからです。

これが人間のすごいところで、言葉をなんとなくの意味で使えちゃうんですよね。

こういうものを心理学の用語では、ゲシュタルトと言います。

このゲシュタルトの強度のようなものが、『竹内文書日本史』にはあるんですよね。

お酒で変性意識を抜ける

もう一つ面白いのは直会でお酒を飲むというお話。

直会、ナオライと読みますが、神道でお祭りをした後に必ず飲み食いをして、現実に戻ってくるということですね。

ここで必ずお酒が出るわけです。

お酒は天地の恵みと人の手という天地人の全てが入っているという象徴なんですね。(これもゲシュタルトです)

お祭りもお酒も変性意識状態を作り出すわけですが、お酒の変性意識でお祭りの変性意識をリセットしようというわけです。

催眠術で覚醒を重視するというのも同じで、十中八九は問題ないのですが、一応現実に戻っておこうというリスクヘッジです。

甲斐もお酒を常に手元に置いておくべきかなと思って買ってきましたね。

本当は地酒が良いらしいですが、洋酒です。

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