音楽にはこころを操る構造が埋め込まれている

こんにちは!

超情報技術研究所、甲斐由直です。

今回は、音楽と神話に共通するこころを操るための構造を研究していきます。

音楽には構造がある

音楽には構造があります。

構造を表す言葉としてポピュラー音楽では「サビ」なんていうのがありますよね。

歌ものの曲の中で最も盛り上がるところです。

サビが曲の頭にくるパターンとか、最後に2倍の長さのサビがあるパターンとかいろいろありますよね。

このような音楽の構造のことをクラシックの音楽理論では楽式と言います。

 行って戻るという構造

この楽式がなかなか面白いんですね。

基本的には行って戻るという構造をしています。

いちばん単純な楽式の一つに二部形式というものがあります。

こんな感じです。

a a’ b a’

a 最初のモチーフがあって
a’ モチーフがちょっと変わって繰り返される
b 別のモチーフが出てきて
a’ 最初のモチーフに戻って終わる

モーツァルトなど18世紀風の音楽なら、a’のところの終わり方が半終止と完全終止になりますがこれは余談。

とにかく、繰り返して、次行って、戻る、なんですね。

これ基本で、行って戻ってまた行って戻るとか、行って更に奥に行って戻ってくるとか、いろんなバリエーションがあるわけです。

神話に見るこころを操作する基本構造

そしてこの行って戻るの構造がこころの操作の基本になっています。

面白いことに神話の構造も同じなんですね。

日常から別の世界に行って、何かを成し遂げて戻ってくるという構造です。

別世界を経験することで日常が変わるというのが神話の基本なんですね。

音楽の構造と同じですよね。

同じこころを操るものとして催眠術がありますが、実はこれも同じなんですよね。

催眠状態という別世界に行って、暗示を入れて戻ってくるという構造です。

というように、音楽の楽式に見る構造はさまざまなこころの操作の基本に則っているわけです。

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