人も四足歩行が自然だったのだ

甲斐です。

KAIは10年以上前に一度だけぎっくり腰になったことがあります。それ以来、腰のポジションを修正したのでそこまでの故障はありませんが、それでも長時間立っていたりすると、腰が辛いことがあります。

おそらく腰は全人類的な問題で、何しろ上半身の重さを腰椎一本で支えないといけないわけですから、直立二足歩行をはじめた時からの人間の弱点かと思います。

また、猫背という問題もあって、人間は前方に対して何かをするのが得意な生き物なので、頭を前に出したがる習性があるんですね。頭を前に出すと猫背になって、頭の重さを腰椎で支えられなくなってしまうわけです。

進化論が本当に正しいのかはわかりませんが、四足動物ではそんなことにはならないわけです。

前後に分割して重さを支えているから腰にはほとんど負担が掛からないということもありますが、実はそのまま直立させてもポジション的に合理性があるんです。

後ろ足の推進力を前に進めるのに効率的なポジションは、直立した時には支えの効率性につながるということですね。

ポイントは、胴体が垂れているということですね。

直立時で言えば、胴体が前に、四肢と頭が後ろにポジショニングするということです。

四足歩行時には、重力の力で勝手にそうなるのですが、直立では、物理的にそういう力が働かないのが悩ましいところなんですね。しかも人間のほとんどの生活動作で四肢を前方に向けて使い何かをするため、それが悪い癖になってしまいます。

これを四足歩行に近い状況を作るトレーニングによって解消することも出来ますが、想像上の重力を働かせてしまうというのがかなり使えます。

胴体、特に胸ですね、これが前方に向かってだらっと垂れる感じ、要は四足歩行の感覚を再現してあげるわけです。

地味ですが、コグニティブドーピングの一種としておすすめです。